第 4 回 発達科学シンポジウム
発達科学の基盤形成のための国際研究集会
「知のネットワーキング: その可能性とストラテジー」
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趣旨
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21 世紀は人類のこれまでのどの時代よりも不確実な時代として予測されている。この不確実な時代を生き、創造していくことを課せられた私たちに求められるのは、新たな価値の創造であり、互いに遊離した知のネットワーキングによる新たな文化の創造である。発達科学部は広範な領域の専門家の研究集団であり、その特性を生かして、21 世紀の新たな知のありようを探っていきたい。今回のシンポジウムは、その営為の一環である。シンポジウムでは、内外の気鋭の研究者を招待し、発達科学部のスタッフとともに知のネットワーキングの可能性と新たな文化・価値創造のストラテジーを構想してみたい。
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日時
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1999 年 12 月 4 日 (土) 10:00 〜 18:00
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場所
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神戸国際会議場
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住所: 神戸市 中央区 港島中町 6-9-1
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アクセス: 三宮駅 (JR, 阪神, 阪急) からポートライナーで 10 分 (市民広場駅下車)
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主催
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神戸大学発達科学部, 発達科学部人間科学研究センター
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その他
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入場無料
プログラム
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第一部: 知のネットワーキング: そのメカニズム ―― 知覚, 認識, コミュニケーション ――
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コーディネータ: 蛯名邦禎 (発達科学部, 自然環境論講座)
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講演
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下條信輔 (カリフォルニア工科大学, 知覚心理学)
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"脳の世紀: その論理と倫理 (Brain Science towards the Next Millennium---Methodological and Ethical Aspects)"
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概要: 日本語; 英語
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吉田圭吾 (総合人間科学研究科,発達臨床論講座)
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"心理療法における他者理解と相互コミュニケーション (Understanding other and Communication in Psychotherapy)"
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概要: 日本語; 英語
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坂東肇 (発達科学部, 音楽表現論講座)
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"演奏における自己表現と相互コミュニケーション (Self-expression and Communication in Musical Performances on the Piano)"
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概要: 日本語; 英語
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パネル討論
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昼食
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基調講演
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M. E. McIntyre (University of Cambridge)
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"Lucidity, science, and the arts---what we can learn from the way perception works"
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同時通訳付き
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概要: 英語
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司会: 伊藤真之 (発達科学部, 自然環境論講座)
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休憩
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第二部: 現代社会の問題と知のネットワーキング ―― 持続可能な経済, 環境と人間発達 ――
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コーディネータ: 二宮厚美 (発達科学部, 社会環境論講座)
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講演
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西山賢一 (埼玉大学, 経済学)
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"文化資本と内生的成長 (Cultural capital and endogeneous growth)"
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概要: 日本語
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井口泰泉 (横浜市立大学, 生物学)
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"内分泌かく乱物質問題 ―― 女性ホルモン様物質の動物への発生影響 ―― (Endocrine disruptor issue: developmental effects of estrogenic agents in animals)"
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概要: 日本語; 英語
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コメンテータ: 浅野慎一 (発達科学部, 社会環境論講座)
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パネル討論
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懇親会
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会費: 5,000 円 (学生・院生は 3,000 円)