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第158回自然環境論セミナー
開催について | プログラム
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日時 | 2006年7月20日 (木) 15:30〜17:00 |
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会場 | 神戸大学発達科学部 B208 (B棟2階) |
対象 | どなたでも参加できます。 |
参加方法 | 当日、直接、会場へお越しください。 |
参加費 | 無料 |
主催 | 神戸大学発達科学部人間環境科学科 自然環境論講座 |
連絡先 | メール: tanaka2@【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】、電話: 078-803-7752 (田中 成典 (発達科学部 自然環境論講座)) |
プログラムについては <http://neweb.h.kobe-u.ac.jp/seminar/seminar158.html> もご覧ください。
講演タイトル | 「“物理的でないもの”の物理学」 |
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講師 | 井口 和基 (物理学者) |
ネットワークとは何だろう。これは物質と見るべきか、非物質と見るべきか。
ネットワークはいわゆる“メタフィジカル (超物理的)”な存在である。物質のネットワークから人間関係のネットワークまで幅広く存在する。こんな不思議な“概念上の構築物”に対して物理理論が適用できるとすれば、それはそれは大変な驚きである。
しかし、これまで数世紀に渡って物理学がつちかって来たさまざまなアイデアがネットワークに適用できる。こんな不思議な世界を研究して何になるのだろうか。私は現在生命と非生命の間の境はどこにあるのか、ずっと関心を持って来た。ネットワーク理論はそのカギを提供してくれるのではないか、と考えて研究して来た。今の所、この難しい問いに答えることはまだ出来ていない。しかし、ネットワーク理論にも非常に面白い問題があり、多くの人々に研究されてしかるべきだと考えている。
こんな観点から、最近私と友人たちとで行って来たささやかな研究を基にしてネットワーク研究の面白さ、その奥行きの広さ、将来の問題などをお話できればと思う。