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快適な住環境を木に求めて

青木 務

何を血迷ったのか、阪神・淡路大震災直後の混乱さめやらぬ平成7年の2月、阪神間の住民と同様に先行きを案じながら、産・官・学と消費者間に木偏のネットワーク創設を目指し、大学の後輩とウッドヘッド研究会なるものを発足させた。年長者の筆者は、発足当時よりなぜか会長職にある。研究会では、年1〜2回の会誌を発行するとともに、不定期ではあるが講演会・見学会・展示会・一日体験教室などを開催し、それを通して、会員相互の情報交換や消費者への啓発活動を行っている。16年度は、あるイベントに出品した藤棚や縁台などを高齢者施設と知的障害者通所授産施設に寄付し、感謝状を得た。活動内容は、神戸新聞、日刊木材工業新聞、ウッドミックなどに時々紹介されている。

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写真1
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住環境研究室としては、2年に1度開催される木工機械展 (2004.9.30〜10.3: インテックス大阪) や不定期に開催される木と森のフェスティバル (2003.6.14: 大阪ドーム) に参加、写真1のように、住環境や木に関する研究のパネル展示・講演・曲げ木や木彫の実演などを行っている。時には、写真2のように、学生が作った木の動物の魚釣りをしたり、種々の木で作った木琴の音色を比べたりして、子ども達と戯れることもある。また、平成9年から毎年、兵庫県木材利用推進協議会主催のひょうご木材フェア (2004.10.17: 西神中央駅前広場) にも参加し、消費者が木に触れて、木の良さを少しでも理解してもらえればと考え、「木にタッチ」というキャッチフレーズでの出展も行っている。

16年度の講演関係では、日本木材青壮年団体連合会の近畿支部協議会や全国理事会、あるいは近代化住宅研究会、ログハウス普及会などで、「住宅材料としての木の評価」「木が有する心理的・生体的ストレス軽減効果」「住まいと健康」「住まいと人間発達」などについて、講演や種々のアドバイスを行った。

16年度の共同研究関係では、輸入住宅販売会社のA社と神戸の住宅展示場のモデルハウスで、B社と加古川や枚方のログハウスで、温・湿度、におい環境など室内環境を模索する研究を行っている。現在は、北海道から沖縄まで約10箇所、同じ形式のログハウス型住宅で、人間が居住する空間での測定を計画中である。また、博士課程の学生が主となり、民族博物館・中学校・大学とで、材料教育に関するプログラム開発も行っている。

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